志を立てよう

mkei

2007年06月07日 11:54

沖縄は、ここ最近梅雨らしい “しっとり”した日が続いています。

昨日は、ホームページのデザイン会議がありました。
参加者は、SAMURAIホールディングス沖縄営業所の大城さんと、仲村さん、それとオブザーバーでロゴマークなどをデザインした県立芸大の長浜さんの計4名でした。

その中で、ホームページのデザインとは直接関係は無いのですが、「CI」(Corporate Identity:企業イメージ統合(戦略).)の話題になりました。

長浜さんがお持ちになった資料の中で「意識的統一(理念)と視覚的統一(デザイン)は図る企業全体のデザイン。・・・」とあり、それを読んだ時に、はたと気づかされました。
開所や募集のためにシンボルやロゴマーク、ホームページを急いで作成していますが、その前に、僕の頭の中に在る「理念」(志)を、もっと深めて、具体的な言葉に落とす作業が先ではないかと。

銀行時代や建設業時代にも、ことあるごとに「CI」という言葉を簡単に使ってきました。
しかし、その根本に大きな「志」を持ち、それを周りの仲間に伝えるために、言葉やマーク、社員教育などがあるのだと改めて感じました。(勝手ですがその立場になって初めて心の底から気づく感情です)

父親から「企業30年説」という言葉を良く聞かされていました。また不思議なくらい、その時期になると様々な企業の経営がおかしくなっているようです。(最近は50年以上の老舗企業にも多いようですが)
その理由を僕なりに解釈すると、その大きな原因の1つに「志」の捉え方が希薄になっているのではないかと思います。

企業を含め、何かを立ち上げる時には、皆、大きな志を持っていると思います。そうでなければ、立上げの難儀を正面から受止めることは厳しいでしょう。
しかし、その厳しさを経験しても、物事が順調に行き始めると、物事を図る尺度が、「志」ではなく「個人」(1企業)にとっての「利益」(不利益)、「名誉」(不名誉)等に変わっていき、不祥事などが起こるのではないでしょうか。

コムスンの折口さんも一度お会いした事があります。誤解を恐れずに言わせて頂ければ、その時には「凄い人だな」と感じました。
勿論、新聞報道が事実であれば、許されない行為です。
でも折口さんが介護事業を始めた時には、彼にも大きな志があったと思います。
その彼が、その企業がこのような大きな不祥事を起こした、という事実を、僕は僕なりに感じて行きたいと思います。

もう1つ感じることは、企業を引っ張っていくということは、自分の立ち居振る舞いや考え方1つで、多くの仲間やその家族、お客様やその家族、大きく言えば社会全体に迷惑をかけると言うことを、改めて肝に銘じたいと思います。

最後に、僕が介護事業について勉強し、悩んでいた時に感じた言葉を記したいと思います。


“ 志を立てよう ”

志を立てよう。その志に向かって本気に進もう。
        
時として生命をかけるほどの真剣な思いで志を立てよう。

様々な事柄の中で成功もあるだろう。
    
多くの挫折、失敗もあるだろう。

その多くは志の強さで決まるものである。
        
人として生きていくうえで、人としての成長を願うものとして志は大切である。

過ぎ去ったことを憂いて、まだ見ぬ明日に不安を覚えるより
    
自らの意思で変えられる “今” 志を立てよう

中途半端な生き方を終えて 志を立てよう。

自分のために 家族のために お客様のために 会社のために  まだ見ぬ人々の夢のために
                                         
                           平成十五年十一月一日