とても奇麗な島でした
その島はとても奇麗な島でした。
地球の大きさを感じさせてくれるような水平線。
眼下には、差し込む光によって変わっていく海の色。
畑には咲き誇る菜の花と流れていく風。
美里の杜カシータの一番目の御客様との御別れの会へ参加するために、その島へ渡ってきました。
その御客様は本当に素敵な“お婆様”でした。
挨拶をする度に、胸の前で手を合わせて感謝のしるしを示す、笑顔の似合う方でした。
大勢のご家族の方が入れ替わり立ち代り訪ねてきて、お部屋はいつも笑顔が絶えませんでした。
その方の生まれ育ち、そして愛した島をこの目で確認したかったものですから、予定の時間より早めに島へ渡り、レンタルバイクで会が始まる前の数時間、島を走ってきました。
会の始まる30分前にたどり着いた景勝地で、海を見ながら様々なことを想い出し、感じました。
その方以外には誰も御客様がいらっしゃらないカシータの中で、チームカシータの仲間が一生懸命に対応していたこと。
徐々に御客様の数が増えて、賑やかになってきたカシータ。
日々流れていく時間の中で織り込まれていく季節ごとの行事。
色々な問題が起こり、ひとつひとつ解決に取り組んだこと。
嬉しかったこと、悲しかったこと…。
胸の奥からあふれ出してくる様々な想いをもって、手を合わせながら言葉を紡ぎました。
「 T様と出会えて本当に嬉しく思います。
これからも多くの御客様と出会い、お別れするでしょうが、
T様が一番目の御客様であったことを感謝致します。
これからは島から私たちを見守っていて下さい。
美里の杜カシータを代表して心から感謝申し上げます。 有難うございました。 」
T様をはじめ多くの方々に支えられ、明日、3月1日で美里の杜カシータは3年目を迎えます。
感謝です。